神経症的防衛機制①
- シリーズ1
①知性化
感情や衝動を経験する代わりに考えることによって統制すること。
過度に整然と考えることによって感情を喪失させ受け入れ難い衝動から生じる不安から自身を守る防衛機制。
不快な感情や衝動を直接意識するのを避けるために知性の働きによって客観的に理解し処理しようとする心の働きですね。
(※知性化の具体的例)
「結婚したいけど出来ない」という現状が受け入れがたいとして知性化が働くと
「今の日本では4人に1人が生涯独身なんだから珍しい事ではない」と考えたり
他の例でいうと
受け入れがたい出来事として可愛がっていたペットが死んでしまったとき
「この子は平均寿命より何年長生きしたんだから」と自分に言い聞かせるような感じです。
この知性化の弊害として自分の感情を押さえ込み知的な方向で受け止める防衛機制であるためストレスを抱え込みやすい注意点があります。
特に仕事の場面では比較的 知性化が働きやすい傾向にありそれだけ自分の感情を押さえ込み
知的に対応せざるを得ない場面が多いともいえるでしょう。
また感情の抑圧により自分の感情を自覚しにくく
知性化という防衛機制を行っている自覚すらない場合が多くあります。