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未熟な防衛機制⑧

  • シリーズ1

投影性同一視
「投影性同一視」も投影と同様に受け入れ難く悪い自分として過去に無意識化に抑圧した
自分の一部を他者に転嫁し自分の中にある認めがたい部分と直面する苦悩から逃れようとする心の働きです。

さらに投影性同一視は他者に自分の好ましくない感情(思考、行動など)を投げかけた上で
それについて何かを言う態度や表情で示すなどして他者を操作し
その好ましくない感情(思考、行動など)を他者も持つように仕向けます。

投影された他者はそれに投影を受け実際にその好ましくない感情(思考、行動など)を
持っていると感じたり そのように振る舞ったりするようになります。
この点が単なる投影とは異なる点です。

(投影性同一視の具体例)
・仕事のできない上司が部下に「ダメ社員」「無能」などの暴言で激しく叱責する。
→言われた方の部下も自分は無能でダメな人間なのではと思いはじめる

・Aさんが嫌いという気持ちどこかにある→私はAさんに嫌われている(投影)
→Aさんに対し「私のこと嫌いでしょ」などと言う
 ぎこちない態度で接するなどをしているうちに本当にAさんから嫌われてしまう

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