病理的防衛機制③
- シリーズ1
③分裂
認識の対象となる物事についての良い側面と悪い側面とを区別して互いに分け隔てていくことによって
自分の認識における良いイメージが悪いイメージによって否定されて脅かされることを防ぐ。
それによって自分自身の心の安定性を保とうとする働きのこと。
(※分裂の具体例)
恋人の悪い面を認識したくないために悪い面を無視して見ないようにする。
★神経症的防衛機制の「分離」との違い。
自分の心を耐え難いストレスから守るために切り離す感じは同じですね。
これが分離は自分の内部感情を分けるのに対して分裂は外に対象化されたイメージを分裂させるという
内か外かという方向性の違いでカテゴライズされています。
外のイメージを分断させて思い込む方がより成熟度が低い
つまりよりストレス耐性が低い人がとりがちな防衛機制という感じです。