成熟した防衛機制⑥
- シリーズ1
◇中立的な世界観に基づくもの
⑥ユーモア
ユーモアは「笑う」とほぼ同義語です。
自分自身が不愉快になったり行動できなくなったりすることなく他人に不快感を
もたらすこと無く感情や考えを明確に表現すること。
この規制によって耐えるには余りに辛い事に耐え目を向けることが出来る。
対照的に機知(ウィット)は常に情動問題から注意を指したり置き換えたりすること。
似ているようでありながら明確に表現するユーモアとは対照的ですね。
(※ユーモアの具体例)
・嫌みを言われてユーモアで返すなど。
例えば久しぶりに会った嫌みな知人に「その服、趣味が悪いね。茶色一色じゃないか」
とからかわれたけど「秋なので街の街路樹とコーデしてみたんだよ、いやあ僕も人生の秋なもので」と返した。
⇒趣味が悪いと言われたけど相手に不快感をもたらすことなく
それどころか面白みを与えながら自分がこの服を選んだ意図を表現しているみたいな感じですね。
☆ユーモアは最も高いレベルの防衛機制だとフロイトは言っています。
私なりに、なぜ最も高いと言われているか考えたのですが、まず普通は嫌みを言われたら
最初に「馬鹿にされた」と感情が動きますが、客観的に冷静に相手の言葉を聞いて
瞬時に笑いに変えるというのは、そうとうに感情の扱いに長けていて冷静にその場を観察して
しかも自分をネタにする客観性が必要なので相当難しいですよね。
確かに高いレベルの防衛機制だなと思います。